CADが持つ役割と基本操作
CADは、コンピューターエイデッドデザインの略語のことです。文字通りコンピューターを使って設計を行うツールで、図面をデジタル化することができます。ソフトウェアによって搭載されている機能が異なるのが特徴です。2次元データで作業を行う2DCADは、紙を始めとした平らな面に表現する製図をコンピューター上で行う形になります。一方、3DCADは仮想空間で立体的に表現できるのが強みです。平らな図面より分かりやすく、家などの建物を作る時に利用されます。より機能性に優れている分、2DCADに比べて導入コストは高めです。
導入によって企業側が得られるメリット
企業がCADソフトを導入する、大きなメリットの一つが作業の効率化です。紙の図面に人間が手書きで作成する、従来の作業に比べて完成までの時間を大幅に減らすことができます。基本の設計作業はもちろん、ミスがあった時の削除や修正も簡単操作で瞬時に行えるのが理由です。手書きで数ヵ月程度掛かる仕事が、CADを導入したことで半分以下の時間で完成できるようになったというケースも少なくありません。納期が短ければより多くの仕事を受けられるようになるので、会社の収益アップというメリットも得られます。
人材育成にかかるコストが減らせる
従来の手書きによる製図は、専門の知識と技術を身につけてから一人前になるまでに、ある程度の期間が必要になります。CADソフトは手作業のように仕上がりに技術的な優劣が出ることもなく、決められた手順を守れば同じ物を完成させられるのが強みです。業界未経験者でも、基本的な使い方さえマスターすればすぐにでも即戦力として活躍できます。
水道工事を正確に行うためには図面作成が欠かせませんが、工事以外に多数の手順や事務作業があります。水道CADを使えば、簡単に図面作成ができるため作業時間を短縮し、作業効率もアップします。